自分自身の性格について
被験者がよく知っている他の人について
いずれも国民性の一般的な認識とは一致していなかった。

あほな実験だ。相対的に評価するのだから、他国との間で差が出るはずがない。
それぞれの国で、国民性の全体像が変異しているからこそ外国人に特別な
気質を感じるのであって、自国内ではその国の中での、平均に比して自分を
規定するものだ。
誰もが全世界的に共通する人間気質のサンプルとスケールを持っていて、
それに対応させて自分や他者を評価しているのならば、そうも言えるだろうが、
到底あり得ない想定だ。


それぞれの国で平均だと目される人物をピックアップし、それらサンプルを
客観的に比較して差異が出なければ、初めてステレオタイプは否定できるもの
だろうが。


ただ、他国に対するイメージというのは、他国の海外進出する外向的者と、
自国の内向的保守的人間とを対比するので、自己のイメージと他国との
イメージにはズレが生じるものである事を無視してはならない。